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高森明勅
2015.1.27 15:25

産経新聞の社説が面白かった

1月26日の読売、朝日、産経の社説を読み比べた。

読売、朝日はまるでつまらない。

産経新聞が1番、面白かった。

例えば、
「当初、イスラム国側から要求された2億ドルの身代金は、
安倍首相が中東歴訪の際に、イスラム国対策に拠出を
表明した額と同じだった。
このことからか、首相の歴訪や演説が事件を誘発したとの発言が
野党陣営から相次い
だ。
…足を引っ張っている場合か」と。

これって、
首相の歴訪や演説が事件を誘発した」ことに、全く反論していない。

今はそんなこと言っている時じゃないだろ”―と述べているだけ。

やっぱり安倍首相のせいなんだよナー。

って分かって書いている
読売はこの点に全く触れず、朝日はむしろ懸命に弁護)。

また、こんな一節も。

国際社会の過激主義との戦いには
日本も応分の役目をはたさなくて
はならない。
テロに対峙するための法を整備する必要もある」と。

これも、“ついに日本もテロとの本格的な「戦争」

巻き込まれちゃうな。

でも、その為の法整備もまるで出来ていないんだけど”
という危機感と焦りが透けて見える
読売は恐ろしいほど楽観的で、朝日もまぁ呑気)。

産経って結構、分かってる?

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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